この記事で学べること
ヘアケア製品の企画において、トリートメントの「仕上がり・質感・持続性」の設計は、製品の魅力を決定づける非常に重要な要素です。しかし、「良いトリートメント」の基準はターゲット層やコンセプトによって大きく異なります。
本記事では、処方のプロフェッショナルである研究員が、トリートメント開発時に実際にチェックしている「5つの評価ポイント」をご紹介します。評価方法や設計のこだわりを知ることで、OEM/ODM開発におけるご要望の整理や、スムーズなヒアリングに役立てていただけます。
目次
- 研究員が見ている!トリートメント評価の5つのポイント
- インバスからアウトバスまで:プロセスごとの評価基準
- ① 塗布感(あっさり ⇔ こってり)
- ② お流し時(さっぱり ⇔ しっとり)
- ③ ドライヤー時の指通り
- 最も重要な「仕上がり」と「持続性」の設計
- ④ 仕上がりの質感の「言語化」
- ⑤ 効果の持続性(翌朝までの実感)
- 山田製薬の評価手法:官能評価×数値データによる裏付け
- まとめ:理想の質感を形にする処方開発
研究員はトリートメントを開発する際、単に洗い上がりの良さだけでなく、手に取ってから翌朝までのプロセス全体を以下の5つのポイントに分けて細かく評価しています。
これらの評価方法を知ることで、トリートメント開発における“こだわり”をより深く理解できるようになります。
髪につけた瞬間の感触は、「髪に馴染んでいく“浸透感(あっさり)”」と「髪をつつみこむ“厚み感(こってり)”」に大別されます。商品コンセプトやターゲット層により、求められる塗布感は異なります。
洗い流す際のすすぎやすさや、きしまないかどうかも重要です。きしまない方が好まれますが、ヌルつきが残りすぎても評価を下げてしまいます。流しきりの速さがポイントとなり、「さっぱり流れる」タイプと「しっとり残る」タイプに分かれます。
例えばメンズ市場では「さっぱり流れる」タイプが好まれやすい傾向があります。企画の段階で「どの程度しっとり感を残すか」を具体的に設定しておくことで、処方開発がスムーズに進みます。
商品の印象を左右する重要な要素が、乾かす途中の感触です。乾かしている最中に髪が引っかかると、たとえ最終的な仕上がりが良くても「使いにくい」と感じられてしまいます。
特にロングヘアやダメージ毛の方にとっては、ドライ中の快適さは大きなプラス要因になります。逆にストレスがあるとマイナス要因になるため、最終的な“仕上がり質感”だけでなく、“乾かす途中の感触”まで確認しておくことが重要です。
トリートメント評価において、最も重要な評価ポイントが「仕上がりの質感」です。仕上がりには「軽め⇔重め」「柔らかい」「弾力」「潤い」「ツヤ」「まとまり」など、幅広い表現が存在します。
処方開発において重要なのは、「どんな質感」を重視するかを具体的に言語化することです。例えば「ケア感」といっても、それが「しっとり重め」なのか「サラサラで軽い」のか、そのイメージを明確にすることで、処方開発の方向性を共有しやすくなります。より具体的なキーワードをご提示いただくことが、関係者間の認識を揃え、開発スピードの向上につながります。
洗った直後だけでなく、仕上がりの質感が翌朝まで続いているかどうかも、製品の満足度を左右する重要な確認ポイントです。
当社ではトリートメントを評価する際、研究員の感覚だけでなく、様々な手法を用いて精度の高いテストを実施しています。
このように、確かな研究技術による裏付けがあるからこそ、多様なニーズに応える処方開発力を強みとしています。
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トリートメント開発における評価方法や“こだわりポイント”を知ることは、ODM開発においてお客様のご要望を的確に形にするための第一歩です。製品にどのような機能を求め、どのような使用感を届けたいのか、ぜひ具体的なイメージをお聞かせください。
山田製薬のラボ施設では、化粧品の試作調整から官能評価まで一貫対応が可能です。テクスチャー・質感評価エリアや、実際の使用感テストができるシャンプー台を併設し、お客様との協働開発によるリアルタイムな改良対応を実現しています。市場ニーズに合致した高品質な製品の完成に向けて、ぜひ当社の開発力をご活用ください。
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▶監修:平山真理子(ひらやま・まりこ)
5年以上ヘアケア製品の研究員として商品開発に従事。サロン向けPB企画を経て、現在は山田製薬で化粧品OEM/ODMの製品企画・営業企画を担当。研究開発とマーケティングの知見を活かし、ブランド価値の創造に取り組んでいる。
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