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処方のプロが教える!シャンプー処方設計のヒント
この記事で学べること
- シャンプーの使用感を決める「7つの評価ポイント」
- 髪質(細毛・太毛)に合わせた理想的な「泡質」の設計方法
- サルフェート系とアミノ酸系成分の特徴と、適材適所の選び方
- OEM処方設計を成功に導くターゲット設定のチェックリスト
シャンプーのOEM開発において、「サルフェートフリーがいい」「アミノ酸系シャンプーを作りたい」というご相談をよくいただきます。しかし、市場の流行や「〇〇フリー」という言葉だけを追うのではなく、「なぜその設計にするのか」「誰にどんな質感を届けたいのか」を考えることが、OEM企画においてますます重要になっています。
本記事では、処方のプロフェッショナルである研究員が実際にシャンプーを評価する際のポイントや、洗浄成分の特性と使い分けについて解説します。満足度の高いシャンプー開発のためのヒントとして、ぜひお役立てください。

目次
- 研究員が見ている!シャンプー評価の7つのポイント
- Phase 1:泡立ちの評価(初速・泡量・泡質)
- Phase 2:使用時の評価(ストローク・泡の持続性・流し)
- Phase 3:仕上がりの評価(コンセプトの体現)
- 洗浄成分の選定:「サルフェートフリー=善」は本当か?
- サルフェート系とアミノ酸系の特徴比較マトリクス
- ターゲットに合わせた「適材適所」のマッチング
研究員が見ている!シャンプー評価の7つのポイント

OEM開発では、「誰にとって心地よいか」という視点から使用感を設計することが求められます。山田製薬の研究員は、シャンプーの使用感を大きく3つのフェーズ、計7つのポイントに分けて細かく評価・設計しています。
Phase 1:泡立ちの評価(初速・泡量・泡質)
洗髪の第一印象を決めるのが「泡」です。
- ①泡立ち(初速):泡が立ち始めるまでのスピード。速いほど使用感の良さにつながります。
- ②泡量:泡の「嵩高さ」や「広がり」。泡量が多いほど洗髪時の満足感につながります。
- ③泡質:ターゲットの髪質に合わせて、泡の質感を調整します。
特に「泡質」は、髪質によって最適解が異なります。以下の表のように、ターゲットの髪質に合わせた泡質を設計することが重要です。

| サクサク泡(細毛・軟毛向け) | クリーミー泡(太毛・硬毛向け) |
|---|---|
| 細毛・軟毛は泡が濃密すぎると指を動かしにくく感じるため、髪に絡みにくい「サクサク泡」が動かしやすく好まれます。 | 太毛・硬毛だと泡が負けて消えやすいため、髪に負けない濃密な「クリーミー泡」がしっかり洗えて好まれやすくなります。 |
Phase 2:使用時の評価(ストローク・泡の持続性・流し)
実際に髪を洗っている最中から、洗い流すまでの心地よさを評価します。
- ④ストロークのなめらかさ:洗髪中に指を動かしたときのすべりの良さや、きしみ感の有無を確認します。
- ⑤泡の持続性:洗っている間に泡がへたらずに維持されるか。(※当社では、泡立てた後に2分間ほど放置し、その後にストロークして泡の残り具合を評価することもあります)
- ⑥流しのなめらかさ:すすぎ時のきしみ感。きしみを「さっぱり洗えた」と捉える方もいるため、メンズ向けなどではあえてきしみを残す処方を開発することもあります。
Phase 3:仕上がりの評価(コンセプトの体現)
最後は、洗い上がりの髪の状態です。
- ⑦流し後の髪の状態:柔らかさ、ハリコシ、さっぱり感、しっとり感などを確認します。
ターゲットや製品コンセプトに合わせて、どのような仕上がりの質感を目指すかを調整します。これら7つの評価ポイントは、「ターゲットがどのような質感を求めるか」を設計する際の強力な基準となります。
関連記事:シャンプーを開発するには?プロセスや事例など幅広く紹介
洗浄成分の選定:「サルフェートフリー=善」は本当か?

シャンプーの使用感に最も大きく影響を与える要素が「洗浄成分の選定」です。市場では「アミノ酸系=常識」「サルフェートフリー=善」という認識が広まりつつありますが、「サルフェート=悪」という認識は必ずしも正しくありません。洗浄成分は“適材適所”の選定がカギとなります。
サルフェート系とアミノ酸系の特徴比較マトリクス
それぞれの成分には、明確なメリットとデメリットが存在します。

ターゲットに合わせた「適材適所」のマッチング
メインターゲット層のライフスタイルや悩みに合わせて、どちらの成分を選ぶべきかは変わります。
- Profile A(脂性肌/夏場/スタイリング剤を多用する方):
高い洗浄力とさっぱり感が必要となるため、「サルフェート系」をベースにした処方が適している場合があります。 - Profile B(敏感肌/ダメージ毛/カラー毛):
低刺激としっとり感、色持ちが求められるため、「アミノ酸系」を中心とした処方が最適です。

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ターゲットに合ったOEM処方設計のためのチェックリスト

単なる「〇〇フリー」を謳うシャンプーではなく、“なぜそれを選ぶのか”を明確に定義するために、OEM企画段階で以下の4つの視点を整理することが重要です。
| 1. ユーザー属性 | 2. ダメージ履歴 |
|---|---|
| 年齢・性別・髪質・肌質(脂性・乾燥・敏感など) | ヘアカラーやパーマの有無、現在のダメージレベル |
| 3. 生活環境 | 4. 洗髪習慣 |
| 季節(皮脂量が増える夏向けか、乾燥する冬向けかなど) | スタイリング剤の使用頻度や洗髪習慣、優先事項(コスト重視か、機能性か、感触か) |
これらの視点をもとに処方開発陣と連携することで、ターゲットに深く刺さる、より満足度の高い製品企画が可能になります。
まとめ:「誰に、どんな質感を届けるか」を共に創る

シャンプーの処方設計は、成分そのものだけでなく、「誰にとって使いやすいか」という視点が設計の出発点となります。
また、使用感は、泡質・指通り・すすぎ時の感触・仕上がり感など、実際に体感して初めて分かる要素も多くあります。山田製薬のラボ・スタジオでは、研究員立ち合いのもと、試作品の使用感評価や処方比較を行いながら、ターゲットに合った処方設計をご相談いただけます。
関連記事:ラボ・スタジオ
山田製薬では、「洗浄成分の適切な選定」「緻密な処方設計」「独自の質感評価」を通じて、一貫したODM/OEMサポートを提供しています。「どんな成分を使い、ターゲットにどう伝えるか?」を共に考えるパートナーとして、シャンプー開発をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
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▶監修:平山真理子(ひらやま・まりこ)
5年以上ヘアケア製品の研究員として商品開発に従事。サロン向けPB企画を経て、現在は山田製薬で化粧品OEM/ODMの製品企画・営業企画を担当。研究開発とマーケティングの知見を活かし、ブランド価値の創造に取り組んでいる。
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